『デジタルマーケターとWeb担当者のためのGoogle&Yahoo!タグマネージャーの教科書』を読んで、タグマネの設定をしてみました
はじめに
デジタルマーケターとWeb担当者のためのGoogle&Yahoo!タグマネージャーの教科書
- 作者: 海老澤澄夫,ウェブ解析士協会
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書ではタグとは何か?という基礎的な説明から、実践的なGoogleタグマネージャーの設定方法まで説明されています。
タグマネージャーで出来ることは数え切れないほどありますが、今回は研修で並行して行っているFB広告運用にあたり「LP内のリンククリック数の計測」を目的に、Googleタグマネージャーの使い方を習得したいと思います。
タグとは何か
HTMLのタグを使って、Webサーバとは異なるサーバにアクセスの履歴を送信して行うアクセス解析手法を「タグ方式」と呼びます。主要なアクセス解禁ツール(もちろんGAも)はタグ方式を採用していることもあり、アクセス解析手法のスタンダードになっているものです。
タグマネージメントとは何か
しかしタグの増加や不適切なタグ実装により不具合や様々なリスクが引き起こされることがあります。それらを解決するために生まれたのが「タグマネージメント」という考え方とツール・サービスです。
Webサイト内に書かれている複数のタグを一括で管理し、全体像を把握することができます。そのほかにもユーザーのコンバージョン(「リンクをクリック」「PDFをダウンロード」等)でタグを実行したり、サイトの滞在時間などに応じてタグを使い分けしたりすることが可能になります。こうした条件指定によるタグ管理ができるのもタグマネージメントツールの特徴です。
早速Googleタグマネージャーを導入してみた
Googleアナリティクスとも親和性が高いとして、タグマネージメントツールの中でも一番有名なGoogleタグマネージャーを導入します。本書には導入の手順が記載されており、スムーズに進めることができます。
タグマネージャーのアカウントを作成し、コンテナを作成しタグマネージャーのタグをwebサイトのHTMLに埋め込むと準備完了です。
管理画面が表示されます。
タグが動作していることは、管理画面でプレビューを押すとwebサイト上のデバックコンソールで確認できます。
トリガーの設定
次に今回の目的であるリンククリック計測に必要なトリガーを設定していきます。
Googleマネージャーにおけるトリガーとは「購入完了のページだけコンバージョンタグを実行」といったように「タグの実行条件を定義したもの」を示します。
「リンククリック」といったイベントの発生を検知してタグを実行できるんですね。
早速トリガーの設定をしてみました。
新規で「リンククリック」というトリガーを追加します。
プレビューでデバックコンソールを確認してみます。
「gtm.linkClick」という文字が表示されました。これがリンクをクリックしたことで発生したイベントです。
次にリンククリックを計測するGoogleアナリティクスのテンプレートタグを設定します。
さて、今回は「どのページからどのリンクがクリックされたか」を計測するためトラッキングタイプはイベント、カテゴリは任意の名前をつけて、アクションを変数の{{Click URL}}、ラベルを{{Page URL}}に設定しました。
タグの設定が完了したら、今回は外部リンクのクリックを計測したいため、トリガーを「すべてのリンククリック」から「一部のリンククリック」に変更し、Click URLで自分のサイトのドメインを含まないよう指定します。
これで、Facebook広告を回したページから何回外部リンクのクリックが発生したかをGAで確認できるようになりました。
最後にワークスペースでの変更を保存することをお忘れなく。
今度はページスクロールも取得してみようと思います。終わります!