『データ・ドリブン・マーケティング 最低限知っておくべき15の指標』を読みました

 

データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標

 

 本書はアメリカ・マーケティング協会の最優秀マーケティングブック(2011)に選ばれると共に、アマゾン・ドットコムのCEOであるジェフ・ベゾスが選ぶビジネス書12タイトルのうちの1冊になったことでも有名です。

知っておくべき15の指標

非財務系指標

①ブランド認知率 

②試乗(お試し)

③解約(離反)率

顧客満足度(CSAT)

⑤オファー応諾率

財務系指標

⑥利益

⑦正味現在価値(NPV)

⑧内部収益率(IRR)

⑨投資回収期間

顧客重要度

⑩顧客生涯価値(CLTV)

ネットマーケティング重要指標

⑪クリック単価(CPC)

トランザクションコンバージョン率(TCR

⑬広告費用対効果(ROAS)

直帰率

⑮口コミ増幅係数

 

①〜⑩については、いわゆる伝統的なマーケティング指標として、⑪〜⑮については「新世代マーケティング指標」とし、インターネットマーケティングの効果測定に使われると解説されています。

これらの指標は、マーケティング活動に合ったものを選択するのが重要で、認知・比較検討と評価・トライアル・ロイヤリティの4つで構成されるマーケティングサイクルの各段階に応じて効果的に使います。

施策には必ず効果測定を行うことの重要さが前半で説かれており、後半は具体的な計測方法が体系的に説明されていました。海外の本であること、2010年の本であることから実例はあまりピンとこないことが多かったのですが、マーケティングキャンペーンの効果指標について幅広く学ぶには良書だと感じました。